2003/11/12
新施設予想図

門司支所 博多出張所 移転計画

この事業は,動物検疫所 門司支所 博多出張所(福岡県福岡市東区西戸崎2−23−1)を,
北九州港の臨海造成地に所在する「マリナクロス新門司」*1に移転させ,新規に建設する計画です。


 検疫施設の移転について
動物検疫所 門司支所長:
 『近年,肥育用素牛,肥育用素馬及び乳用初妊牛については,国内牧場における需要が増加しつつあり, 家畜専用船または大型航空機のチャーターによる輸送の頻度も今後更に増えると予想されています。これに伴い, 1回の到着頭数が多い輸入の場合には,検疫施設に限りがあります。動検門司支所長
 「動物検疫所 門司支所 博多出張所移転事業」は,その予算化が平成14年度第1号補正予算により認められ, 動物検疫所 門司支所 博多出張所を,北九州港の臨海造成地に所在する「マリナクロス新門司」に移転, 新規に建設する計画であり,基本設計が終了した段階です。
 新施設の建設にあたっては,動物の輸入利用者側の利便性を考慮して建設したいと考えています。 また,過去,(社)日本家畜輸出入協議会から建設に関する要望を受けており,可能な限り反映する格好となって います。 収容能力は,畜舎5棟,肥育用素牛収容を目安とした換算で1500頭ですが,将来的な増頭傾向を予想し, 畜舎の増設も検討しています。』
新施設予想図  動物検疫所 門司支所 太刀浦検疫場から車で南方向に約20分の場所に位置している「マリナクロス新門司」は, 北九州市港湾局が埋め立てを開始, 平成15年9月時点で約150ヘクタールの埋め立てを終了しています。動物検疫所は,このうち西側の突端部分の 3ヘクタールの敷地内に,畜舎5棟,検査棟及び付帯施設を建設する予定です。
詳細については 農林水産省 動物検疫所 (神奈川県横浜市)にお問い合わせ下さい。


 肥育用素牛部会(臨時)会議を開催
 上記の事業に関連して,平成15年8月末に動物検疫所門司支所管内で開催(平成15年度第2回会議)されました。 この度の会議は,議題が「動物検疫所博多出張所移転事業」に係わる施設関連の諸問題及び共同輸送船肥育用素牛 収容状況等の現地見学を主体とした会議内容のため,動物検疫所等のご厚意により,開催場所を動物検疫所門司支所 管内に設定・開催しました。

議題1: 移転事業説明,同事業に関する意見交換及び博多出張所施設移転予定先
(北九州市マリナクロス新門司)見学(第1日目)
@動物検疫所門司支所長によるご説明
A「マリナクロス新門司建設予定地」の現地見学
議題2: 博多港素牛共同輸送船接岸岸壁及び
動検門司支所博多出張所収容施設への素牛収容状況見学(第2日目)
動物検疫所博多出張所長説明:『家畜専用船MALIKSI#2304が豪州BRISBENを8月9日,素牛1,500頭を搭載し出航, 8月25日大阪港をファーストポートとして到着,素牛190頭を取卸(大阪動物検疫所に収容),その後セカンドポート である博多港に8月27日接岸,残りの1,310頭を動物検疫所博多及び門司太刀の浦検疫場に収容予定。この本船 接岸場所での素牛取卸作業見学,それに続く動物検疫所博多検疫施設への素牛の収容状況を実地に見学した。
[マリナクロス新門司]*1
北九州市港湾局による臨海造成地。 サイト内の「分譲地ガイド」には土地の説明や写真,アクセス情報等がある
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素牛運搬船マリクシ 陸送のための取り下ろし1 陸送のための取り下ろし2